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割合の文章題を得意にしたい… 割合の問題でつまずいてしまう原因は3つあるように思います。まず1つめは、あの割合の3用法の公式がなんかわけわかんないから。3用法の公式ってのは の3つの公式の事です。 そもそもこの「もとになる量」とか、「比べる量」ってのがなじみにくい。何が「もとになる量」で、何が「比べる量」なのか、よくわからないのです。文章題を読んでもよくわからない。先生に聞いてもよくわからない。 はっきりいって私もなんて説明したらいいのかよくわかりません。「良く読めばこっちがもとになる量だってわからんか?」とか言って、「わからんて〜、何で先生にはわかったの?」とか切りかえされたりすると「えっ!?なんとなく…」なんて言うわけにもいかず、「もっとしっかり国語の勉強しろ!!!」なんて…。もしかしてこれを読んでいるあなたもそんな風に逆ギレしたり、逆ギレされたりしたことありませんか?この問題については、はっきり言って私は割合の3用法の公式を使うことを断念しています。 2つめの理由は、3用法の公式をひととおり学習したあとにはこれらをミックスした問題に取り組むテキストが多いことです。ここまでに「ミク文」のような問題を練習して慣れていればよいのですが、練習量が足りない場合ここでおおいにとまどうことになります。 3つめの理由は、ほとんどの生徒がおそらくここで初めて小さな数を大きな数で割るという文章題に本格的に取り組むことになるからです。これまでの習慣で機械的に大きな数を小さな数で割ってしまう生徒のなんと多いことか…。 これら次々と立ちはだかる障害をはねのけて見事割合の問題をものにするためには、いっそこれまでの3公式から離れて別のもっとわかりやすい説明に切り替える必要があると、私は考えています。そして、これまでの取り組みはおおむね成功しているのではないかと思います。 ただしその方法を使いこなすためには2つの条件が必要です。ひとつめは、割合(百分率と歩合)−小数−分数の変換が自由にできること。これは練習次第でできるようになりますから、十分練習して下さい。これに関しては十分な問題量がのっているテキストは探せばたくさんありますから是非探してみて下さい。ここで約分の知識が必要になります。約分ができないと、たとえば、 の変換ができないからです。 ふたつめは、図をかいてそれを見ながら立式することに抵抗がないこと。いろいろなタイプの生徒がいますが、真面目な女の子とやんちゃな男の子にこれができない生徒がいます。「真面目な女の子タイプ」はおそらく「図をかかないと立式できないなんて、頭が悪いって思われるかも」って考えてるんじゃないかな。心配ありません。高校生なんてみんな図をかきながら解いてますよ。「やんちゃな男の子タイプ」はそもそも「図を書くなんて面倒くさい。かかなくても立式できたらその方が楽だ」と考えています。あとで詳しく書くつもりですが、「図をかいて考える」というのは算数が得意になるために非常に重要な要素なのです。あきらめてかきましょう。 では、心の準備ができたら、割合の問題をはじめましょう 割合の第2用法 割合の第3用法 割合の第1用法 割合のまとめ この流れで説明すると、だいたいの生徒ができるようになりますし、割合の3公式がどうしてそのような式になるのかも理解してくれます。なれてくると図を使わずに公式で解けるようになりますが、公式を忘れしてしまったときにいつでも図にもどって公式を思い出せるようにしておくとよいと思います。 この方法は、今までの指導の中ではなかなか成果を上げているので気に入って何年か使っているのですが、1つだけ問題があります。それは約分と分数のかけ算・わり算を知らないと理解できないということです。だから分数の計算は早めに学んでおく必要がある…と思うのですが。 |