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表現力とは? 〜こども向け〜 みなさんが受ける算数のテストの中に、「〜どうしてそうなるかを説明しなさい」とか「どうやってといたかわかるようにかきなさい」といった問題があるかもしれません。こういった問題はみなさんの表現力を試すために出題されています。 表現力というのは自分の考えや意見を誰にでもわかりやすく表現するといった力です。みなさんの意見をまわりの人に説明してわかってもらったり、将来みなさんが新しい発明をしたときにはその発明品のすばらしさをみんなに説明するのに必要になる大切な力です。 複雑な文章題をとくと表現力は育つ ところが、ほとんどの小学生が表現することを苦手にしています。それは、きっと学校の授業とかであまり練習していないからだと思います。実際にどうやってといたかを採点する人にわかりやすくかく練習を本格的にするのは、算数(数学)では中学校の2年生くらいからになります。 それでは小学生の間に表現力をつけるためにはどうすればいいのでしょうか。実は複雑な文章題をとく練習をすると表現力がつきます。ところが残念ながら小学校の教科書にはあんまり複雑な文章題はのっていないのです。 ですからもしよかったら、算数得意化プロジェクトが作った「ミックス文章題」とか「ハイブリッド文章題」をやってみて下さい。中学入試を受けるつもりであれば、かなり複雑な文章題問題をとくことが必要になります。もしここで文章題が苦手になってしまった場合は、表現力を育成する練習が不足している可能性があるので、できることなら「ミックス文章題」とか「ハイブリッド文章題」から練習するといいかと思います。 表現力が育つ問題のとき方 きっとみなさんは文章題のとき方を 文章を読む→式を立てる→計算する→答え だと思っているのではないかと思います。ですが複雑な文章題になればなるほど、文章を読んですぐに式を立てることが難しくなります。大学の入試問題なんてほとんど文章を読んだだけで式なんて立ちません。中学入試の問題だって、文章を読んだだけで式が作れない問題はいくらでもあります。そうすると 文章を読む→文章を読んでわかったことを図や表にまとめる→式を立てる→答え といったように、もうひとつステップをはさんでとくことが必要になります。 ところが、この文章を読んでわかったことを図や表にまとめることが苦手な生徒はかなり多い。理由は2つです。 ひとつめは、そもそも図をかかないととけないほど難しい文章題が教科書にほとんどのっていないからです。日ごろ練習していないことが、ある日急にできるようになるわけないよね。 ふたつめは、「図をかいて、図でといてもいいよ」って指導をされてこなかったからです。たくさんいる先生の中には「図なんかかいていてはいけません。ちゃんと式でときなさい」と言う先生もいるかもしれません。でも「算数得意化プロジェクト」のプリントは大丈夫。図をかいてとくこと大歓迎です。 表現力をきたえておくと、大学入試でもこまらない この文章を読んでわかったことを図や表にまとめる力も、私は一種の表現力だと思っています。そしてこの力も将来非常に役立つ力です。 そもそもこれができないと、高校生になったときに数学の授業についていくのが難しくなります。 そして将来あなたたちが仕事や生活の中で出会うさまざまな問題を解決するときに、問題を上手に紙の上や頭の中でまとめることができれば、よりよい解決の方法が見つかりやすいからです。 だから複雑な文章題にどんどんチャレンジしてみてください。そしてたくさん図をかいて、といてみてください。 |