算数得意化プロジェクト
算数が得意になりたいと願うすべての子どもたちのために…

 算数が育てる学力

 算数を学ぶことによってどんな力が身に着くのか?意欲や思考力、判断力、表現力、あるいは論理的思考力とか、数学的思考力とか…。それが書かれている本や、人によってさまざなな表現がありますが、正直にいってどれもいまひとつ具体的でないし、理解もしにくい。

 もちろん表面的な意味は十分理解できるのですが、実際に小・中学生を指導している場面で「今この問題を解かせることによって、育まれる学力はどれだろう…」とか「思考力を育成するためには、どんな問題をどのくらい解かせればいいのだろう…」とか考えるとどれもいまひとつ核心をついていないような気がします。
 『表現力』はわかるのですが、『思考力』とか『判断力』は、自分の考えから出た言葉でないという違和感もあってちょっと使いにくいと感じています。

 そこで、小学校、中学校、高校、大学で自分自身算数・数学を学んできた経験、メーカーの技術開発部門で何年か働いた経験、塾講師として10年以上小学生や中学生を指導してきた経験をふまえて、「中学、高校の数学でつまずかないために必要な」「社会に出ても十分役立つ」「小学生でも身に着く、着けてほしい」学力を私自身の言葉で表現することにします。それは『計算力』、『選択力』、『表現力』の3つになります。